★22点入賞★第14回道展U21・結果発表!!

先日出品した第14回道展U21の結果が道展ウェブページ上にて発表となりました!!

今回の出品総数は736点(平面684点・立体52点)とのことでしたが、本校からは43点(平面39点・立体4点)出品し、スポンサー賞(全27点)に3作品、優秀賞(全46点)に2作品、奨励賞(全184点)には17作品の合計22作品が入賞、21作品が入選となりました。

なおU21大賞・準大賞・スポンサー賞の作品画像については道展U21の結果発表ページに掲載されています。

スポンサー賞(3作品)

札幌市教育長賞 2年 清水 芹春 「己がまま超ゆ」 F50 油彩
J:COM札幌賞 2年 齊藤 梗生 「哀歓」 F50 油彩
大丸藤井セントラル賞 1年 西崎 あおい 「欠片」 F50 油彩

優秀賞(2作品)

1年 梅尾 凛星 「きになる」 F50 油彩
1年 篠原 真歩 「菌衡」 F50 油彩

奨励賞(17作品)

3年 飯田 都月 「雪月花」 F50 油彩
3年 菊池 洋菜 「まだいるよ」 F50 油彩
2年 工藤 来雪 「濃藍の海」 F50 油彩
2年 清水 こはる 「自己情緒」 F50 油彩
2年 庄司 光那 「対話」 F50 油彩
2年 新谷 そら 「ぐるどろりっち✩」 F50 アクリル
2年 田中 和花 「太陽はもう、まぶしくない」 F50 油彩
2年 吉田 まはろ 「赤信号」 F50 油彩
2年 本間 海結 「命を懸けていただきます。」 F50 油彩
2年 𣜜丸 夢 「花の理」 F50 油彩
1年 小田原 華香 「はこ」 F50 油彩
1年 佐藤 愛莉 「熟考」 F50 油彩
1年 百々 紬 「錯誤」 F50 油彩
1年 長瀬 朔弥 「移りゆく」 F50 油彩
1年 福田 梨桜 「はじまり」 F50 油彩
1年 加賀 しおり 「せのび」 F50 油彩
1年 中村 由希乃 「流流彩生」 F50 油彩

入選(21作品)

3年 柾木 董太 「Social Network Subway」 F50 ペン画
2年 岩崎 ななみ 「「ハッ…。」」 F50 油彩
2年 岩田 陽保 「楽欲」 F50 油彩
2年 齋藤 希波 「妖にして艶」
2年 齊藤 優佑 「ド近視眼的」 F50 油彩
2年 吉野 天晴 「わたしとハイライト」 F50 油彩
1年 浅野 陽菜 「三世」 F50 油彩
1年 伊藤 朱華 「平安の女」 立体(人形)
1年 榊原 悠人 「進化」 F50 油彩
1年 佐藤 芽依 「意気揚々」 F50 油彩
1年 柴崎 真綾 「我執を捨てて」 F50 油彩
1年 鈴木 更紗 「移ろい」 F50 油彩
1年 滝沢 心美 「考」 F50 油彩
1年 田村 葵 「影の努力」 F50 油彩
1年 長浦 実由 「凋落」 F50 油彩
1年 西澤 洋美 「16歳の自分」 F50 油彩
1年 古田 結愛 「飛べるよ」 立体(石塑粘土)
1年 児玉 史奈 「高貴」 立体(針金)
1年 清水 爽花 「乗せる想い」 F50 油彩
1年 玉井 紫穂子 「依依恋恋」 F50 油彩
1年 湊 隼平 「花火」 F50 油彩

今回のU21の結果を見ると、まずは1年生の躍進が目立ったことが挙げられます。
とにかく制作に対してひたむきに制作していた姿が印象的でした。やはり前回の高文連でのスタートが遅かったために最後までやりきれなかったという後悔が背中を押したのではないかと思います。今回はしっかり完成させたい!という強い思いを感じました。そして、なによりみんな楽しそうに制作していたのがよかったです。

今回本校からは2名が優秀賞に選出されましたが、その2名とも1年生部員ということに驚きましたね。これは今後に期待せざるを得ない。そしてスポンサー賞に刺さった1年生の西崎さん。制作中にガラスの表現に目覚め、それが楽しくなったのかどんどん工夫し始めて突き詰めていけたのがよかったのではないでしょうか。
作品は制作に入る前に構想をしっかり決めて計画に沿って進めていくものだけど、今は高校生でまだまだこれから伸びていく時期。制作の途中にひらめいたことや客観的に作品を見ることで新しいなにかに気付く。そうして作品が変化していくのも全然アリだと思っています。

そして2年生においては特に感じられたのが、ただの写真の模写ではない、内面や想像力を表現的にあらわした作品が大変多かったこと。自身の二面性を日本画風に、それでいて現代風に表現した清水さん。カワイイを追求してアクリルで自由にのびのびと表現した新谷さん。いつもは寝てるのに部活ではナイフ一本で黙々と集中して制作する庄司くん。どうしてもゾンビの内面、優しさを描きたくて頑張る田中さん。明太子が好きすぎてその愛ゆえに明太子と死闘を繰り広げる本間さん…。
特に「U21はチャレンジだよー」と声掛けていたのですが、見事に新しいことにチャレンジしていましたね。ひとりひとりの感性が爆発していました。

スポンサー賞に入った齊藤くんの作品もとてもおもしろい表現で、なかなか高校生の想像力では出てこない見せ方でした。彼自身もすごく面白がって制作に取り組んでいて、新しい表現に目覚めたことが嬉しかったのか、最後の最後、トラック積み込みの朝でもまだキャンバスにかじりついていたのが印象的。また札幌市教育長賞の清水さんは今作品も圧巻の表現。丁寧な仕事で、ひたすら時間を積み重ねてきた強さは誰にも負けない。本当に感心せざるを得ない取り組みでした。

立体作品に関しては今回4名の部員が出品し、うち3名が高文連では絵画やメディアをやっていた部員でした。表現の幅を広げようと果敢に挑戦することはとてもいいことです。芸術って「表現」すること。自分の表現のために媒体が変わったっていい。絵でも、彫刻でも、工芸でも、布でも石でも映像でも。四者四様で面白かった。

さらに今回は高文連以降に入部してきた部員がなんと8名もいて、さらに高文連では別ジャンルに取り組んでいたけど今回は油彩画、という生徒も2名いて。まともに描く初の油絵がF50号とか…初めて描く30号だって大変だってのに…。
でも、見事に誰も逃げずに最後までキャンバスと向き合って頑張ってきた結果、うち4名が奨励賞に入賞するという。入選だった6作品だってどれも将来性を感じさせる作品で、いや、よく健闘したなと。
3年生は3名が出品。2名は卒業制作で描いたものに加筆してより完成度を高め、1人は新作のペン画。ここに来て新作を描こうと思う気持ちってすごいなと。いや、他にもたくさん3年生が出すならまだわかるんですが、1人で自分の教室でずっと描いてましたね。担任の先生もずっと応援してくれていたのがありがたかったです。

様々な人から応援されているんですよね。感謝の気持ちを持って制作はできていたでしょうか。

今回それぞれの都合などで出品しなかった、できなかった部員は……次を頑張ってほしいですね。
 
 
 
さて…
今回の道展U21の制作でそれぞれの活動はどうだったでしょう。反省点もきっとあることでしょう。
制作を通して学んでほしいこと。それは、自分のゴールを想定して計画して動くこと、意識を切り替えて集中するためにどうすべきか、頑なにならず、柔軟な思考力で対応できるか。
これらのことは美術に関わることだけではなく、結局は自分のこれからを考えていく場面や将来の様々な場面で活きることだと思います。
部活動は、人としての成長のチャンスが詰まってます。

以下は私が制作で大事だなーと考えていることです。

・表現、テーマ性をしっかり考えること。そして絵画は構図で8割が決まる
・制作に真摯に取り組み、丁寧に時間をかける。粘る。最後まで粘る
・まわりを見る。集団の中でどう振る舞うか。ただ描いていればいいわけではない
・アドバイスに耳を傾ける。声をかけられるのを待つのではなく、積極的に聞く
・他者に対するアドバイスにも聞き耳を立てながら制作するとより深まる
・持って帰っても余程でなきゃ家ではやらない。やれない。部室で一歩ずつ地道に描け
・入賞できなかった人のほうがむしろ多くのことを得られる
・制作を通して何を得たか、失敗したか、学んだか、気付けたか、成長できたか ←ここが一番大切

さ、次につなげよう。これで終わりじゃないからね。まだまだ成長のチャンスあり!

というわけで。
道展U21は札幌市民ギャラリーにて明日2月4日日曜日の16時まで開催しています。入場は無料です。

北海道の若い感性が一同に介した作品展となっています。お時間がありましたらぜひお越しください。
なお明日4日の13時からは表彰式です。厚別高校美術部員も当日現地に集合予定です!

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