高文連作品講評会〜そしてこれから(ここから)

夏休みが終わり、早1週間。
この日は部長・副部長引き継ぎと、8月上旬に行われた高文連石狩支部美術展に出品した作品についての全体講評会が行われました。

まずは3年生の美術部部長から全体に向けて。

これからの美術部の活動について、学年を超えて仲良く、互いに一生懸命頑張っていってほしいとの一言がありました。

そして新部長・新副部長の紹介。

新部長には、メディア部門で活動している彼女が。

そして新副部長には絵画で活動している彼女がそれぞれ新たに任命されました。

3年生はこれからそれぞれの進路に向かって邁進していくことになります。
部長さん、これまでお疲れさまでした。そして新部長・副部長のおふたり、どうぞよろしくお願いします。

厚高美術部はこれで3年生が引退し、40名弱の1・2年生でこれから頑張っていきます。って、それでも40名弱もいるってすごい…。
ただ、これだけの大所帯を部長・副部長のふたりにすべて任せるというわけではありません。特に厚別高校美術部は、絵画・彫刻・メディアデザインとそれぞれ主となる活動場所が離れていることもあり、連携が取りにくいというのが現時点で感じている印象です。
だから、あくまでも彼女たちは美術部の代表であり、様々な場面において部員全員で連携し、協力して行っていくことになります。

部長・副部長の選出を皆で承認したということは、承認した皆にも責任があるんだよね。それは忘れないでほしい。
彼女らを中心として、活動に一生懸命取り組み、互いを認め、励まし、支え合いながら、厚別高校美術部が一丸となり盛り上がっていくことを切に願っています。

さて、ここからは作品講評会。
部員それぞれが緊張しつつも自分の作品についての説明や反省を一生懸命述べていきます。

いやーー実に、内容の濃い講評会でしたね。
作者が作品に込めていた思いや、うまくいかなかった部分、次の制作に向けての思いを自分の言葉でしっかりと語っていました。そして、ひとつひとつの作品に対して顧問から講評をしていったというのもあり、もはや授業のような雰囲気でした。
講評会のあとには、道展U21に向けての説明を行い、その中でこれまで関わってきた美術部員の1年生から3年生の最後までの作品の変化などについて解説を行ったりしました。
すべて終わるのに2時間半という膨大な時間がかかりました。

残念ながら今回不参加だった部員も数名いたのが実にもったいないなぁと。勉強になる話がたくさんあったんだよなぁ…。参加した人たちはそれを感じることができたのではないかと思います。

井上校長先生もお忙しい中この講評会に足をお運びくださいました。
長時間に渡ったにもかかわらず最後の講評まで聴いてくださり、翌日に文章にて部員の皆に向けてのお言葉をくださいました。

ひとりひとりから自らの作品の説明を聴かせていただき、完成に向けた皆さんの試行錯誤の様子、苦労・努力、熱意など、様々な思いが伝わってきて、作品そのものの素晴らしさに加え、皆さんの今を生きる姿勢までも感じることができ、充実のひとときをいただきました。皆さんの頑張りに心から敬意を評するとともに、今後の一層の成長に期待しています。

〜追伸〜
制服を着て描かれた作品が何点かあり、興味を持ちました。スカートのチェック柄や、動きの中で生まれたひだや自然なドレープを生み出す美しさがしっかりと描かれ、厚高の制服をアピールする機会にもなるのでは、と感じました。
スカートのことが感想として浮かんだのは、私が女性であるからかもしれません。

本当に素敵な作品ばかりでした。

作品講評会での感想「驚きと感動をありがとう。」
校長 井上 明子

校長先生、お時間の無い中来てくださり、ありがとうございました。

すごいことなんですよ?美術じゃない人がわざわざ貴重な時間を割いてまでして見に来てくださるって。2時間以上も…普通いませんよ?
いろいろな人が応援してくださっていることに感謝の心を持つことを、部員は常に忘れないでいてほしいと思います。

さて、高文連の支部大会が終わり、気がつけばもう3週間が経っているわけですが、今回の講評会を経て大会結果を聞いたときの喜びや悔しさを思い出すことはできたでしょうか。作品を最後の最後までやりきることができたでしょうか。本当に、満足の行く制作を行うことはできたでしょうか。

今回の講評会のような、仲間に自分の作品について自分の言葉でその思いを伝えるという取り組みはとても大切であると感じています。ただ思っているだけでも何も考えないよりはずっとマシですが、言葉として表出することで「再確認」できる。思いがより自分に還ってくる。まわりの表情が見える。そうやって「自覚」し「反省」することで成長し、次に繋がっていくんです。
次なる目標を持って、高文連の制作を通して得た反省をもとに頑張っていってほしいですね。

おそらく次は10月上旬に締切がある有島武郎青少年公募絵画展、または来年2月初旬に開催予定の道展U21に向けての取り組みがメインとなります。
サイズは有島がF50号以内、道展U21はS50号以内ということで、次なる挑戦としてはちょうどいい大きさです。
イラストレーション(有島・道展U21)や彫刻(道展U21のみ)の出品も可能なので、彫刻やメディアデザインの部員もぜひ出品を考えてみてはどうでしょうか。

また、それぞれの分野に特化した公募展を目指すのもいいですよね。特にデジタルイラストやアニメーション、映像についてはそれぞれの公募展のほうが目標としやすいのかもしれません。
特に、美術系の進学を考えている人たちは、自身の作品点数を増やすという点でも各種公募展に応募し結果を出すという点でも、目標を持って出品することはメリットしかありません。何事も自分から早め早めに動き出しましょう。
何もすることないから部活行かなくてもいいかな…ではなく、自ら課題意識を持って動いていくことが大事。その気持ちこそが、成長へとつながるのです。

石狩支部大会を皮切りに現在全道の各支部でも大会が行われており、そこで選抜された作品たちが10月12日・13日の両日に札幌西高校が当番校として開催される「全道高等学校美術展・研究大会」に展示されます。当然ながら今回本校美術部員の支部で入選した作品たちが全道で展示されることとなり、また多くの人たちに作品を見てもらう機会ができます。
ただ、現時点ではリアル大会の予定ですが、コロナ禍の影響でもしかすると昨年同様ウェブ上での開催になるかもしれず、、予断を許さない状況ではありますが、無事に開催されることを祈りたいと思います。

各支部から寄せられる数々の優れた作品が一同に介する全道大会…今からとっても楽しみですね。そして、今回入選とならなかった人たちは、ぜひとも来年こそは入選となるよう、これからまた頑張っていってほしいと思います。行きたいよね、全道。そして、全国…!!

「鉄は熱いうちに打て」、です。さ、気持ちを新たに頑張りましょう!!これから、そして、ここから、です。

掲載しようとして掲載できていなかったのでこちらも紹介。
夏休みが開ける直前の二日間、2・3年生を対象にデッサン講習会を行いました。

授業とは違い、二日間の期間限定で集中して鉛筆デッサンを行いました。

講評会の様子。

デッサンは美術における全ての制作に通じる重要な取り組みです。
かたちを上手に描くことが重要なのではなく、真剣なる「観察」を通してモチーフへの理解を深め、とらえ、二次元の紙の中に三次元を構築する。いわゆる「目を鍛えること」にほかならない。観察力・洞察力・理解力・空間認識力・客観性を高める上で非常に重要な「訓練」のひとつと考えています。
今回のモチーフはなかなか難しいモチーフではありましたが、皆さん一生懸命描いてましたね。一生懸命描けば描くほど上達するから…ぜひこれからも頑張ってほしいと思います。

おまけ。
日常のひとコマ。たかしの謎ポーズ。

おまけ2。
髙橋先生大好きなふたりが準備室に遊びに来ています。

おまけ3。
部活を終了するときにいつもメディア室に報告に来るかわいい部員たち。

そんなこんなで美術部は今日も平和です。

コメント

  1. 先日の合評会に多くの部員の参加ありがとうございます。合評会出来て良かったと思います。
    その時の感想ですが堂々と自分の作品について述べる事のできる皆さんを誇らしく思いました。
    それは何故かと言うと、「熱い思いで制作」「まだ作品で伝えられない何かがあってそれを伝える事が出来るようになりたい」「純粋に楽しかった」など真摯に熱意を持って制作していた姿や気持ちが感じられたからです。本当に素敵な時間だったと思います。
    きっと多くの人が今回の作品制作の反省、そして新たな課題・目標と次のステップに繋げようと考えてくれたと思います。
    今も佐々木先生の所には多くの相談がきているとうかがいました。
    そうやって大人になっていくんですね。次の作品が楽しみです。
    実は今日も次の絵画制作についての質問・相談、メディアの生徒も新たなチャレンジがしたいとか…相談を受けました。こんなに燃えてるんだ凄い!若さって良いな…って感じました。

    あと少しで定期試験です。保護者の皆様は、日頃、君たちの応援をしてくれています。休日なのに美味しそうなお弁当🍱を作ってくれたりとか…。◯◯さんの玉子焼き、美味しそう!って言ったら得意料理なんです「ニコっ」とか、好きな事を応援してくれる保護者の皆さんに、君たちの頑張りを伝えるのは、「作品」だけでは、ありません。と、言うことで、コロナ禍の非常事態宣言、残念?ながら部活動は制限がかかります。この機会に期末考査準備しっかりと取り組んで、作品制作も勉強も頑張っている自分の姿を見せてあげてください。ほんの少しの恩返しです。
    試験頑張れ👍

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