分散登校と、今の時間にできること。

新型コロナの蔓延により、部活動はもとより授業自体も分散登校となっている今日この頃。。

厚別高校では10分短縮3時間授業で前後半に分けて授業を行っています。

少人数制の授業が展開されるという意味ではいい部分もあるのですが、分散登校が突如始まったこともあり、こちらがわとしてはなかなか大変な時間割になっています。単純に教員が行う授業の回数が倍になる上に、時間割によっては1日6時間すべて授業を行う日があったり。。今週は3日間、6時間フルの日がありました…まあいいんですけど。
でも生徒はしっかり登校して勉強しており、学習の機会がきちんと確保されていることはよかったと思います。
しかし、札幌の緊急事態宣言も6月20日まで延長が正式に決まり、これから先どうなっていくのか心配ですね。学校祭…やれるのかな…。

そう、学校祭といえば…!
今年の厚別高校学校祭「厚高祭」のポスターを制作するメンバーが決まりました!

まだハンドルネーム的なものがないので紹介しにくいのですが…2年生4名、3年生1名の計5名で行うことになりました。
例年は生徒から原画を募集してポスターを作っていたとのことですが、今年度は美術部が全面的に請け負うことになり、ポスターメンバーが組織されたのでした。
今年は例年と一味違うポスターにしたい、と、現在いろいろと考えを進めているところです。どうなるか…乞うご期待…?!
ポスターメンバーは各自案を練っておくこと!話し合いは今後LINEかZOOMでやることになりますよ多分。
 
 
 
…とはいうものの、学校祭もどうなることやら…。
現在部活動も休止状態で、分散登校で放課後残ることもできず…。学校祭ポスターも話を進めていきたいのですが、実際学校祭が開催できるかが怪しくなってきました。昨年の厚高祭はコロナのため中止、今年こそはこれまでどおり7月に開催を…!と計画を進めてきたところで、緊急事態宣言延長…。うーむ…。

そして、そうなると心配になってくるのが8月上旬の高文連。
高文連に向けてもう動き出さなきゃならない時期であるにも関わらず、部活ができません…。
まぁこうなることはある程度想定していたため、これまでに全道全国作品の講評や作品の見方、考え方について話してきたり課題に取り組んできたところではありますが…。。
果たしてどれだけの人にこの時間がないということを理解できているだろう…。全然ないんですよ、時間が。。

実際に集まっての活動ができないとなると、個々の取り組みがとても重要になってきます。
部員たちには常日頃より高文連に向けて構想を練ること、アイディアが固まりきる前にどんどん顧問に相談すること、とは話していたのですが、現時点で自分のところに構想の相談を持ってきている部員は、実質5名程度…。あれ?部員48人もいるんですけどね…おっかしいなぁ…。

部活がない=制作ができない、ではないですからね。構想を考えることも、制作をすることと一緒なんです。
今、どれだけの人が高文連の作品について真剣に考えているのか。この余裕のある分散登校の期間を貴重な時間だと気付けている人は、どれだけいるんだろうか…。。
 
 
 
さて。
作品を制作する際の構想段階で特に大切なのは、コンセプト(ねらい)をはっきりとさせ、そのコンセプトをどのようにして他者に伝えるかをしっかり考えることです。

しっかりと構想を練って作品についてよく考えることで、作品は確実に良くなります。そして、部活再開の際には一気に取り掛かることができることでしょう。
そのためにも個々人でじっくりと考えてほしいし、さらに言えば顧問を「上手に活用」してほしいなと。なんたって「部活動」なわけですから。「部活動」として取り組む以上、そこには顧問がいる。実際に美術をやってきた人がいるわけです。しかも厚高には3人も美術専科の先生がいる。だから、どんどん相談したほうがいいんです。

そして、美術部の制作というものは良くも悪くも「自由」にやるものではないと考えています。
だって、本当に自由にやりたいのであれば、わざわざ部活に所属してやる必要なんてないんですから…。そもそも、美術なんて結果的には「ひとり」でやるものですしね。すべての責任を自分で負ってやるならそれで全然いいんです。
そのかわり、画材もキャンバスもパソコンも資料も、全て自分で準備してやらなくてはなりません。

高文連に出す以上は、学校の代表として作品を出品するということです。生半可な作品を出しても恥をかくだけです。おそらく皆が思っている以上に辛辣ですよ、審査は。そして、全道に、全国に行きたいと願って少しでも作品をよくするために頑張っている人たちがたくさんいることを忘れないでほしい。
事実、すでに高文連の作品に取り掛かっている美術部はありますから…。

だからこそ、積極的に顧問と相談し、いろんな資料を探して勉強し、自身の作品をよりよいものにすべくいっぱいいろんなことを考えてほしいのです。。
そして、早く実際の制作に取り掛かるべき。学校でゆっくり制作できる日を夢見てのんびりしている人は、ぜっっっっっったいに残念な結果しかもたらしません。部活ができるようになってようやく動き出すなんて人に成功はありえないのです。間違いない。

しっかりやれる人は、やっぱり時間を上手に使える人、なんですよねぇ…。制作でも、勉強でも。

はー。。。早く部活を存分にやりたいなぁ。。
 
 
 
で、「コンセプトなんて考えたことないよう」「何をどう描けばいいかわからないよう」て思っているそこのアナタ。そんな人は、まずは考えを「言語化」することをオススメします。

例えば。
ブレーンストーミングの手法はいろいろあるんですが、そのひとつとして顧問が前任校でアドバイスとして勧めていたもののひとつに、「ことばのリンク」というものがあります。

この資料をスケッチブックかなにかに書いて、実際にやってみるといいです。

最初は中心のマスに核となる言葉を置き、そのまわりの枠にひらめく単語や短文を書き込んでいく。そして中心の枠が埋まったらその言葉を外の枠に広げていき、さらに考える。で、頑張ってすべてのマスを埋め尽くしたところで改めて中心の枠の核となるテーマと周辺のことばとを見比べ、関連してひらめくアイディアがないかを模索していく。すると、今まで考えていた以上にいろいろなものが見えてくる、というわけです。
やりたい人は、さらにその外の枠から派生させて広げていくことで、さらにおもしろくなってくる可能性が生まれる、という考え方です。

まぁ考え方の一例ではありますが、まずはアイディアを「言語化」しよう。イメージを「相手に伝える」ということを漠然とした雰囲気ではなく、しっかり言葉にすることで論理的かつ明確にできるため、より具体的になっていくんですな。

アイディアって、なんとなく漠然と考えていてもいまいち浮かんでこないし、そこでぽっと浮かんできた最初のアイディアって、そのままだと割と「浅い」ものになりがち。
この「ことばのリンク」の考え方を使って、連想ゲームの感覚でイメージをどんどん広げていくことで、単純な表現から少しずつ深いものに気付いていくことができます。

ただのイラストレベルのものを描いて、はい出品。
「え?意味ですか?いやーー特に…。。描きたいものを描きました…」
こういう講評会での一幕はありがちですが、正直マジで痛いです。コメントに苦しみます。
でも、結構いるんだよなぁ…。どうしてだろう、作品ってその人の鏡なのに。作品がかわいそう。ことばにしてあげてほしいよなぁ…。。

絵画やデジタルイラストをやろうと思っている人、動画を作ろうと思っている人、彫刻をやろうとしている人。
この「ことばのリンク」などのブレーンストーミングの手法は、全ての人に当てはまる考え方だと思います。何もしていない人、特に頭が固すぎる人は、ぜひやってみるべきです。ていうか、やれ。やってその結果を持って顧問のところへ来てください。いろいろアドバイスできるかと思いますよ。

要するに、美術は、コミュニケーション、なのですよ…。言語化。相手に伝える努力も大事なのです。日本人の美徳である「以心伝心」に頼っても、伝わるようで伝わらないのです。

6月中旬には前期中間テストもあります。
それが終わると、学校祭準備…。忙しくなるのは目に見えています。わかりきっているんです。わかりきってるのに、あとから絶対に「時間がなくて…」という言い訳はしないでくださいね。

だからこそ、今です。今から本腰を入れて考え、考査前には確定したい。そしてできることを裏で進めつつ、活動再開となったら一気に走り出す。計画的に動く。もはやそれしかありません。

先生方はいつも待っています。君たちが動き出すのを信じて待つしかないのです。一緒に頑張りましょう……!!
顧問も人間なので、頑張ろうと一生懸命努力する人って全力で応援したくなるんですよね。そういう人は、キラキラ輝いて見えるんだな…。

ただ、適当な仕事をする人、本気でやらない人、すぐサボる人、言い訳ばっかりする人、礼儀を知らない失礼な人は、適当にあしらいますのでそのつもりで…。
悪いけど、そういう人たちを相手にしている時間も余力もないので。

 
 
 
おまけ。
先日は20数年ぶりに皆既月食とスーパームーンが重なるという日でした。
僕は張り切って外にカメラを担いで月を探しに行ったんですが…なんかいまいちイメージと違った…。。曇ってたんですよね。全然見えないの。

一応iPhoneで撮っておいたんですが、あとから見たら思いのほか見えてた…iPhoneすげぇ。。

途方に暮れる人影。ていうかこんな夜にひとりぽつねんとデカいカメラ持ってると怪しい人満点です。

果たして見えてるのかわからない中撮影してみたんですが、三脚も持ってなかったしイマイチすぎる写真しか撮れませんでした。。

往復4kmくらい歩いたのに…。。またいつの日かリベンジしたいですね。
 
 
 
おまけ2。
高校生国際美術展に応募する作品が完成しました!
本校からは4名が作品を応募します。

作品の出品票を書く部員たち。

かくして、梱包完了!!

ほーらね。頑張っていた人たちは、輝いて見えますよーほんとに。
入賞できることを祈りましょう!時間のない中頑張って持ち帰ったりなどして制作していました。おつかれさま!
 
 
 
おまけ3。
たかしが持ってきた、ガチャガチャの商品……これなにかわかりますか?

これ、ブロック塀の「アレ」です。
なかなか質感が高くて、重さもあっていいんですよ…!

ガチャガチャで200円だったそうです。
これを回そうって思った感性、俺はアリだと思うなぁ…ていうかすごく欲しくてたまりません。100個くらい集めて家に飾りたい…!!

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